核兵器の戦国時代 2016 8 14

書名 「核の戦国時代」が始まる
著者 日高 義樹  PHP研究所

「核兵器は、拡散していくかもしれません」
 北朝鮮に関しては、
アメリカは、この20年間、
「話し合いをしましょう」ということでしたが、
20年間話し合った結果、
核兵器保有国になった北朝鮮が出現しました。
 同じようなストーリーで、
将来、核兵器保有国になったイランが出現するかもしれません。
 そうすると、対抗上、
サウジアラビアも、核武装せざるを得ないでしょう。
 いや、その他の国も、核兵器開発を急ぐかもしれません。
アメリカは、「世界の警察官をやめる」と言っています。
 そうなれば、アメリカに安全保障を依存していた国は、
防衛のために、核兵器という選択をするでしょう。
 戦車や戦闘機の開発は、巨額の費用がかかります。
さらに、維持費や軍人の人件費まで含めれば、その額は大きなものとなります。
 一方、核兵器に関しては、
多くの国が、「北朝鮮のような貧しい国でも開発ができた」と考えているでしょう。
 結局、アメリカの迷走が核兵器の拡散を招いています。
世界各国から、核兵器の「刀狩」(Order of Sword Hunt)をしたいならば、
「アメリカは、全力で世界各国を守る。
だからこそ、核兵器は不要だ」と宣言しなければならないのに、
一方で、「アメリカは、世界の警察官をやめる」と言っています。

米軍の落日 2014 8 3

はたして、米軍は、戦えるのか。

書名 兵頭二十八の防衛白書
著者 兵頭二十八  草思社

 国防総省は、ホワイトハウスの大衆人気取り政策に迎合して、
「2016年までに、最前線での砲兵や歩兵を含む、
ほぼすべての戦闘配置に婦人兵を混ぜるべし」という狂気の決定を下達した。
(引用、以上)
 このような決定が、いかに狂気の沙汰か、
冷静に考えれば、よくわかることです。
 著者は、こう指摘します。
たとえば、アメリカンフットボールで、
男女混合チームと男子だけのチームが戦ったら、
勝敗は、どうなるか。
 しかしながら、私は思うに、
政治的には、狂気の決定ではないかもしれません。
 ホワイトハウスが「米軍は二度と戦争はしません」という決定をしたならば、
最前線に婦人兵を配置するという決定は、決して狂気ではありません。
 要するに、アメリカは、戦えない国になったのです。
少なくとも、オバマ政権が続く限りは、
「アメリカは二度と戦争はしません」という「不戦の誓い」が続くでしょう。



































































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